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2006/01/13

やっぱり合併球団は嫌われる

(おことわり・当ブログでは球団名を企業名で呼ばないことにしているのですが、親会社や球団経営のうえでの問題を指摘するくだりがありますのであえて例外措置として企業名でカキコすることもあります)
関西遠征に行って驚くの在阪スポーツ紙(というか、マスコミの)阪神タイガース偏重報道です。1~3面がタイガースで4面以降にマリーンズの記事を辛うじて探し出せるくらいで、(その典型的なのがマリーンズ日本一翌日の関西版スポーツ紙1面でして、スポーツ報知以外はタイガースの健闘をたたえる内容でしたから)近畿2府4県において阪神ファンにあらずんば関西人にあらず、という環境のなかでマリーンズを応援する関西マリサポに頭が下がります。
かえすがえすも仰木さんは阪神タイガース一辺倒の地盤にドンキホーテのごとく立ち向かい、野茂&イチローをひっさげての話題づくりなどで自軍の観客動員を増やし、たまたまタイガースがダメトラ呼ばわりされるくらい弱かった時代ということもありましたが、あの頃のブルーウェーブの観客動員はタイガースのそれを肉薄するくらいでしたから。しかし星野監督の“勝ちたいんや優勝”でタイガースがよみがえり、合併球団誕生で仰木さんが呼び戻されたがいかんせん時期遅し…。
「だから合併球団は嫌われる」で一度はカキコしましたが、それにとどめを差すべく問題の新聞記事
―引用はじめ―
これぞ統合効果 赤字が大幅減
試算34億→19億円
近鉄と統合したプロ野球オリックスの初年度の赤字が、当初試算した34億5000万円より大幅に少ない19億円台に収まったことが、29日明らかになった。清原和博選手、中村紀洋選手という“大砲”獲得に動いた背景には、こうした収支改善もあったようだ。
一昨年に約37億円の赤字に苦しんだオリックスは昨年9月、統合初年度は34億5000万円の赤字という試算を公表していた。ところが、年間観客動員はリーグ3位の約135万6000人で、入場料収入が昨年の2・8倍となった。
その理由について、ある球団幹部は、スカイマーク球場と大阪ドームのダブルフランチャイズ制を挙げ、「それぞれの球場の年間試合数が半減し、ファンの飢餓感が生まれて、1試合あたりの有料入場者が増えたのでは」と説明する。また、交流戦導入による巨人、阪神戦のテレビの放映権料も大きかった。
支出では、岩隈久志投手ら近鉄に在籍していた高額年俸選手の何人かが楽天に移り、日本人選手の年俸総額は約1億円減少。大阪ドームの使用料も、近鉄時代の年間6億円から半分以下の3億円弱に抑えることができた。
オリックスは日本一になった1996年に赤字幅が10億円を切ったが、最近は年間30億円を超えていた。大幅な赤字減らしで、47年ぶりの球団統合は一定の成果を上げたといえる。

―引用終わり―
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どうみても、読売新聞の場を借りたオリックスの宣伝記事としかいいようがないシロモノでして、球界改革というならば、日経新聞に上場企業が貸借対照表を掲載しているように各球団がスポーツ紙に財務諸表を掲載すべきですが、それをやらないというか、やりたくないのだから、赤字額はいくらでもひねり出すのが可能なのであって、たとえば6冠の千葉ロッテマリーンズの赤字額が30億から20億に軽減されたとか、楽天野球団が5000万の黒字とか。
予想以上に観客動員が増えたのは、「それぞれの球場の年間試合数が半減しファンの飢餓感が生まれて1試合あたりの有料入場者が増えた」とは言い切れませんが、交流戦を例に取れば、ジャイアンツ戦・タイガース戦は別格としてスワローズ戦・ベイスターズ戦は大阪ドームの平日開催だったのでそれほど多くないが、ドラゴンズ戦・カープ戦はスカイマークスタジアムの週末開催ゆえに「甲子園はどうせ満員札止めで観戦できないんやったら神戸のスカイマークスタジアムでもかめへんやろ」とビジターファンが大挙詰めかけたこと、マリーンズ戦だけでも大阪3,神戸7の10試合トータル185568人入りましたから、関西マリサポや管理人などの首都圏からの遠征組など熱心なマリサポや強くなって話題のマリーンズを一目みたいという野球ファンが詰めかけたこともあるでしょう。
放っておくと宮内・小泉(敬称略)が日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」で「球団合併は失敗だった」で掲載されかねませんから、オリックスとしても「合併は成功しなければならない」のですから、仰木さんによってつなぎとめていた「一部の」近鉄ファンが仰木さんが死んだことによって離れることを恐れて仰木さんの死を美化する、清原&中村ノリ獲得することによってつなぎとめようとし、合併が球史に汚点を残したことを風化していくのではないかと。(吉岡悠さんの「野球難民」読後感想、いつかはカキコしますが)
べつに清原&中村ノリが入ったといっても昔のイメージじゃないうえ、打撃&守備面でもマイナス面が期待できるし、セラフィニ(もうサーフとは呼びません…)はJPパウエルと入れ替わっただけだし、好成績をあげるとは思えませんが。勇気あるエントリーをカキコしましたさいんさん薫友さんなにわっちさんなど、ありがとうございました。

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コメント

TBどうも。読売の記事にある数字の根拠がねえ・・・(なぜ読売なのか、っていう疑問もあるんですよね。)

私の場合考えている時間軸が多少ズレているのか、在り得ない→いつか絶対やらかす→
信用できないから見張って置くという感じです。在り得ないし信用できません、この数字は(元々の数字も、ですが)。
帳簿上のマジックで数字転がしてるだけかも、と思ってます。

投稿: makoto0172 | 2006/01/14 01:00

>makoto0172さん
コメント、ありがとうございました。
マリーンズの赤字にしても観客動員増など増収してといっても選手の年棒アップなどで赤字が減ったとは思えないんですけど、来季は指定管理者制度などで収支改善がはかられるのでそのあたりに期待といったところです。

投稿: マリンライナー | 2006/01/14 01:07

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» 野球について思うこと(日々徒然):出来すぎた合併のあり得なさとか [サーカス的野球観戦(記事部)]
「day by day」さんの別ブログ「『来年』を失わないために。」で合併は「成功」してしまったというエントリーが上がっています。それを読んで思ったことや最近考えていたことを書いてみようか、と思います。 ... [続きを読む]

受信: 2006/01/14 00:47

» オリックスへの「統合効果」、ファンへの合併「効果」【一部追記】 [にわか日ハムファンのブログ]
 当ブログではプロ野球の様々な問題を扱ってきましたが、中にはエントリを書きながら憂鬱になる話題も少なくありませんでした。特に今回のトピックはできることならこのまま黙殺したかったのですが、すでに薫友さんのエントリで取り上げられたほか、Buファンのさいんさんもエントリを作成されています。  牛ファンの方が正面から向き合っている以上、私ももう逃げることは許されません。まずは読売新聞のこちらの記事からご紹介します。 これぞ統合効果 ... [続きを読む]

受信: 2006/01/14 06:17

» 合併は「成功」してしまった(一部追記あり) [「来年」を失わないために。]
ご挨拶が遅れましたがあけましておめでとうございます。 無事2006年を迎え「来年」を「今年」に出来たプロ野球ファンの皆さま、本年もなにとぞ宜しくお願い申し上げます。 更新頻度は遅いですが、これからも気になることには目を注いでいきたいと思います。 さて、年明け一発目からブルーになるような記事ですが…… 普段、一般の新聞のサイトまで見て回っていないので知らなかったのですが、巡回先の�... [続きを読む]

受信: 2006/01/14 14:38

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