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2008/02/14

受け継がれる球団の歴史

週ベ最新号の綱島理友さんのベースボール意匠学に表題の記事が。
福岡ソフトバンクホークスの南海ホークス復刻版ユニフォーム企画を紹介したあと、
プロ野球ファンたる者、耳に痛いくだりが。(引用はじめ)
「かつての日本球界では、身売りされた球団がそのルーツにまでさかのぼって、球団創設行事を行うなどということはあり得なかった。自分たちが球団を手に入れたときからの記念行事は行うが、それ以前は関係ないとばかりにバッサリ切り捨てる。こういうことが平然と行われてきた。これはどういうことかというと、プロ野球球団が公共物であるという認識の欠如のせいだと思う。確かに巨額の資金で購入し、赤字の運営費を補填していると自分の持ち物という感覚になってしまうのかもしれない。しかし球団は一般に売り買いされているそこらの商品とは違う。
チームを愛するファンという存在があり、彼らがいなければ球団自体の存在価値すらなくなってしまう。ファンの視線から見れば、彼らの興味はチームそのものであって、極端に言えば、その親会社が変わるなんてことは本来どうでもいい話だ。
時代の流れもあるので、球団のオーナー企業がバトンタッチしていくのはしょうがないところもある。おそらくこれからも、プロ野球球団は、そうやって受け継がれていくはずだ。
つまりある意味でオーナー企業というのは、球団を一時的に預かっているに過ぎないのだ。ところがそれを自らの占有物と勘違いして、オーナー会社が球団を私物化し、多くのファンの心を傷つけてきたのが今までの日本球界の通例だった」(引用おわり)
復刻版ユニフォーム企画自体は画期的ですが、パ・リーグの球団は身売りなどで球団史が分断されてきた経緯もあり、旧親会社、旧本拠地時代の歴史をじゃまものにして切り捨てる球団があって、そのなかで千葉ロッテマリーンズは千葉ロッテマリーンズ球団50年史の上梓とかマリーンズ・ミュージアムをオープンさせてきたわけですが、ファンクラブゴールド会員特典に毎日オリオンズレプリカユニフォームを加えるくらいなら、毎日・大毎時代か、ロッテオリオンズ時代の復刻版ユニフォームで試合できないものかと。
しかし、ボビーやカネやんロッテに縁のない今の選手が着ても、ねぇ…。
フジテレビすぽるとのベースボール・ルネッサンスコーナーで放送希望!
管理人購読紙・毎日新聞でお世話になっている冨重圭以子さんのコラムも。
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球団史について考えた
気付かれた方も多いと思うが、パ・リーグ6球団の公式サイトの体裁が、1月31日から統一された。メニューバーの配列が同じなので、求める情報をさがす手間が省けて助かる。
昨年5月、6球団の共同出資で設立された「パシフィックリーグマーケティング(PLM)」が、携帯サイトとともにパソコンのサイトも一括管理することになったおかげだ。あとは中身をいかに充実させるか、だ。
新しいサイトには、早くも充実度がアップしたところがある。西武のサイトに、西鉄、太平洋クラブ、クラウンライター時代の歴史が加わったのだ。以前は、西武が球団を買収した78年以降のできごとしか記していなかった。今度は「ライオンズの歴史」と銘打ち、西鉄クリッパーズが誕生した49年から記述が始まっている。
前身時代の記述は量も少なく、そっけない面もあるが、ゼロだったのに比べれば随分いい。球団関係者によると、昨年途中から、西武以前の時代の歴史も載せた方がいいのではないか、と話し合っていて、サイトのリニューアルに合わせて衣替えをしたそうだ。
球団名に埼玉を加えて、地域密着型チームへの転換を示したことでわかるように、西武は昨年の裏金問題をきっかけに変身し、自立しようと懸命だ。かつては、カリスマ・オーナーたる堤義明さんの意向ばかりを気にする風潮があった。球団史を西武だけにとどめていたのも、堤さんの球団なのだから過去はいらない、と考えたのだろう。遅まきながら、過去があっての現在であり、チームはオーナーだけのものではない、という当然の事実に気づいたことに拍手を送りたい。
ちなみにパ球団の新サイトでは、球団史は「球団情報」に含まれている。ソフトバンクロッテの場合は、以前から前身のチームの記述もあった。逆に日本ハムと楽天は「歴史」の項目すらない。おかしな話だ。
オリックスもいかがなものか、と思う。「88年10月19日 オリエント・リース(株)への球団譲渡発表」から球団史が始まる。あの強かった阪急の栄光は、どこにも出てこない。合併した近鉄の球団史も見られるのはいいことだが、こちらも88年以降のみ。だから61年の103敗という、まさに歴史的な記録も、79年の初優勝も、歴史から抹殺されている。もしかしたら、オリックスの球団職員は、いまだにオーナーの方だけを向いているのだろうか。

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