« 成瀬“脱メタボ”で2ケタ勝利だ | トップページ | ルーキーカルテットが泡盛作りを体験 »

2009/02/09

15秒ルールよりほかにやるべきことが

日本ハム・ダル、15秒ルールにぶちギレ!(サンケイスポーツ)
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のエース候補、日本ハム・ダルビッシュ有投手が沖縄・名護キャンプの8日、シート打撃に初登板。打者7人に20球を投げたが、「15秒ルール」を適用されてボールを宣告された。投球のリズムを崩されて3安打を許し「話にならない。こっちは生活がかかっている」と怒りをあらわにした。
名護の空を覆う厚い雲のように、ダルビッシュの表情がどんどん険しくなり、ついには声を荒らげた。
「普通、シート打撃で(15秒ルールは)とらないですよ。(投手が)ボールを捕ってから15秒(で投球するルール)は話にならない。野球にならないですよ」
問題のシーンは打席に糸井を迎え、カウント2-1からの4球目を投げようとした場面。バッテリーを組んだ新人の大野(東洋大)のサインに2度首を振ったとき、東二塁塁審が「長い!!」と指摘。鈴木球審がすぐさまボールを宣告した。
突然の出来事に「何をいっているのかわからなかった。首を2度振ってボールって」とダルビッシュはぼう然だ。
「15秒ルール」は、今季から適用されることが決まった。試合時間短縮が目的だが、サイン交換の際にバッテリーの呼吸が合わないと時間がかかる。サインにわざと首を振るのも作戦の一つだけに、納得できなかった。
「セット(ポジション)から15秒ならいいけど、ロージンバッグを触ったり、周りを見たりしないといけない。これじゃあ(球種を)3秒で決めないといけなくなる。こっちは生活がかかっているわけですから」と珍しく口をとがらせた。さらには「ボール半個分、ストライクゾーンを広げたほうがよっぽど(試合が)早くなる」とも。WBCでの適用はないものの、大事な時期に思わぬ難題に直面した。
西武・渡辺監督「15秒ルール、改善の余地あり」(産経新聞)
投手が捕手から球を受け取ってから15秒以内に球を投じる「15秒ルール」について、西武・渡辺監督は「例えば、雨が降っていて足場をならしていたらすぐに時間がたってしまう。選手には15秒を意識しろとは伝えているが、実戦になったらそんなの考えられない。打者が打席をはずした場合とかはどうするのかという疑問もある」と話し、改善の余地が多いことを指摘した。パ・リーグ審判の中村副部長は「まだ、試している段階。20日前後に意見を吸い上げてまとめる予定」と話した。
15秒ルール順守を 加藤コミッショナーが呼びかけ
日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは9日、沖縄・名護の日本ハムのキャンプを訪れ、今季セ、パ両リーグで導入する「15秒ルール」について梨田監督らに理解を求めた。
新ルールは無走者で投手が捕手などからボールを受けて15秒以内に投球しない場合、審判員が「ボール」を宣告する。試合時間の短縮が目的だが、日本ハムキャンプではシート打撃でルールの“適用第1号”となったダルビッシュが、「捕手のサインに首を振れないようでは野球にならない」と反発していた。
加藤コミッショナーは報道陣に対して「米国のような締まったゲームにするために無駄をそぎ落としたい。(15秒ルールとしたのは)客観的な基準がないと(時短の)徹底を図りにくいため」などと説明した。
---------------------------------------------------
スポニチによれば、岩隈も「ダルビッシュが正しい。今でも時間は短縮されている。短縮するのであればストライクゾーンを広くするのを徹底すればいい。本当に生活がかかっている」。田中将大も「ピッチャーにとって自分のリズムは大事」。ノムさんいわく「そんなものをルールにするのはナンセンス。もともと野球は時間に制限のないスポーツ。お客さんだって高いお金を払って球場にくるから、できるだけ球場にいたいはずや」
ホークス・斉藤カズミにいたっては「投手にとっては死活問題。野球の本質が変わる」「投手には正直、厳しいルール。駆け引きができなくなり、面白い野球が見せられなくなる」
などなど、パ・リーグを代表するピッチャー達からブーイングの嵐。
NPBは、昨季から試合時間の短縮を温暖化防止活動と結びつけた施策を
おこなっており、今季は「Let’s 省 time!」だそうだ。
しかし、15秒ルールのほかに試合時間を短縮できる方法はあるではないか。
久々に海老沢泰久さんのコラムを引用する。
-----------------------------------------
―引用はじめ―
(2月5日 東京中日スポーツ・中日スポーツ セブンデイズ)
投球制限時間
プロ野球の試合時間が長すぎるとはもう何10年も前からいわれていることだが、いっこうに短縮されない。
昨年は、京都議定書の日本の温室効果ガス削減目標と同じ6%減の平均試合時間(3時間6分)を目指して、攻守交替の時間を2分15秒以内とするなどしたが、一昨年の3時間18分から5分減の3時間13分にしかならなかった。それ以外にも、ストライクゾーンを広くしたり、投手交替の時間に制限を加えたりしたはずだが、結局劇的な効果はなかったのである。
そこで今年から、無走者のときの投手の投球制限時間を、従来の「投手が打者に正対してから12秒以内」から、「投手がボールを受けてから15秒以内」にルールを変更するのだそうだ。きっと、捕手からボールを受けてから打者に正対するまでぐずぐずされるよりも、ボールを受けてから15秒としたほうが結果的には早く投球することになると判断したのだろう。
しかし、いまからいうのもなんだが、これでどれほど効果があるのだろう。
かつて投手の投球制限時間は、「投手がボールを受けてから20秒以内」だった。それでも、1970年代なかばまではほぼ2時間30分から40分で試合が終わっていた。それが80年代から3時間を超えるようになったために、「20秒」から「12秒」に変更されたのだが、何の役にも立たなかったのである。
時間短縮のために投球制限時間にこだわるのはよく分かる。試合時間の50パーセントは投球に要する時間だというのが昔からの定説だからだ。しかしそれは70年代までのことで、いまは何か別の要素が加わって長くなっているのではあるまいか。そうでなければ、さまざまなルール変更に効果がなかったことの説明がつかない。コミッショナーは両リーグの記録部に命じて、一度徹底的に試合時間の内容を分析させてみたらどうなのだろう。
―引用終わり―
-----------------------------------------
ここでいう「何か別の要素」とは、海老沢さんの著作でも明らかにしているが、
サイン盗みを防ぐためのバッテリー間の複雑なサイン交換がなくすことだ。
現にプロ野球OBによるマスターズリーグでは、複雑なサインをやめて、
指一本ならストレート、二本ならカーブといった単純なサインだけでやって、
試合時間が2時間台で終わっているではないか。
マスターズリーグにできてNPBにできないということはないだろう。
バッテリー間のサイン交換に複雑な数字の組み合わせを用いた乱数表を用いていたのだが、サイン交換に時間がかかり過ぎるので1984年6月をもって乱数表の使用が禁止されたので、その当時から現役だった工藤公康が生き証人のはずで、禁止以降に生まれたダルビッシュ有とか田中将大、大嶺祐太&唐川侑己らが、グラブに乱数表をしのばせて、そこに書かれいてる数字やら記号やらを解読しながらピッチングをしていた、なんて聞いたら驚くだろうねぇ。その乱数表使用禁止を命じたのが、加藤現コミッショナーの外務省入省時の上司かつ結婚時の仲人であった、下田武三コミッショナー!
加藤さんには、下田さん並みの手腕が期待されているのだから、
「サイン交換規制うんぬんは各チームの機密条項だからできない」
などと言っていないで、やんなさいよ。
で、加藤コミッショナーはいつ石垣島マリーンズキャンプ視察に来られるのか?
ダルビッシュに限らず、マリーンズの投手陣にとって人ごとではないだろうから。
にほんブログ村 野球ブログへ
にほんブログ村

|

« 成瀬“脱メタボ”で2ケタ勝利だ | トップページ | ルーキーカルテットが泡盛作りを体験 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 15秒ルールよりほかにやるべきことが:

» 15秒ルール [marlboro_tottiの千葉ロッテマリーンズ観戦記ブログ]
お疲れ様です 2010年ワールドカップ、南アフリカ大会アジア最終予選  まだまだ道のりは険しいですが、いよいよ重要な1戦を迎えることになりましたね~。 2月11日、対オーストラリア戦でございます  これに勝つのと負けるとでは。。。 非... [続きを読む]

受信: 2009/02/10 21:38

» 至極正論(ルール改正に伴う新たな拘束は投手or野手の一方に偏ってはならない)。 [(たぶん)みなみちゃんだいありぃ・ブログ編]
ソフトB斉藤が15秒ルールでダルと共闘(link to NIkkan-Sports) とりあえずワタシが言いたいことは当該記事の中であらかた指摘されているのでくどくどと説明はしないが、これまでの現場の取り扱いが打者寄りだったことは感覚的にわかるだろう。本来、投手が投球のためのモーションを起こしたら打者はタイムをかけることができないにもかかわらず、打者がボックスを外すとあっさりタイムが認められてしまう場面は何度となくあったしねぇ。 投球間隔に時間制限を設けるなら打者も相当の拘束を受けるべき... [続きを読む]

受信: 2009/02/10 21:53

» 15秒ルールは根づかない予感 [にわか日ハムファンのブログ]
ダルを皮切りに早速批判が出た、投球時の「15秒ルール」。下手をすると、シーズン中にうやむやになってしまいそうな…… [続きを読む]

受信: 2009/02/11 09:06

» 15秒ルール [FREE TIME]
プロ野球界で、試合時間短縮の為に今季から導入される「15秒ルール」。 投手の間から異議を唱える声が続出し、波紋を広げそうです。 [続きを読む]

受信: 2009/02/11 09:59

» 15秒ルールはどうなるのか 他 [箒星]
今日は、その他プロ野球の話題をあげます。まず、審判ファンとしては挙げないといけない話題です。日本ハム・ダル、15秒ルールにぶちギレ!(1/2ページ)  サンスポ日本ハム・ダル、15秒ルールにぶちギレ!(2/2ページ)  サンスポワールド・ベースボール・クラシック...... [続きを読む]

受信: 2009/02/11 10:00

» 実質は10秒、9秒、いや8秒くらいかも分からんぞ… [!=(゚∀)TUBE FIRE SOUL(∀゚)/ ゚̄]
ダルビッシュが逆ギレを起こし、藤川球児が早速ペナルティを喰らって、野村克也監督は「ナンセンス」、梨田昌孝監督に至っては「こんなの無視しろ!」と吐き捨てた事で大きく取り上げてられてる“15秒ルール”…。 〜公認野球規則8.04による国際規定は12秒だが、あ...... [続きを読む]

受信: 2009/02/15 13:05

« 成瀬“脱メタボ”で2ケタ勝利だ | トップページ | ルーキーカルテットが泡盛作りを体験 »