習志野、サヨナラ勝ちで初戦突破！

彦根東　０００１００１２０　４
習志野　０００００２１１１ｘ５
【彦】金子、今井、大沢―杉中
【習】山田―山下
［ホームラン］習志野・福田[ソロ]
観衆　２３０００人

八回に福田のソロで追いついた習志野が、九回、高橋慧の右前打でサヨナラ、競り合いを制した。彦根東は七回２死二塁、河野の内野安打で二塁から今井が一気に生還するなど、機動力を生かした攻めが光ったが、エース金子が故障で途中降板したのが痛かった。
習志野・小林徹監督「佐藤がスクイズを決めてくれたのがよかった。いろんなことをしないとうちは勝てない。選手らは粘ることの大事さを知っている」
サヨナラ勝ちにも習志野の先発・山田の表情はさえない。「良かったのは九回だけ」。得意のスライダーの制球に苦しみ、すっぽ抜けたり、曲がりすぎたり。「思い切り腕を振れずに（球を）置きにいってしまった」。四回に連打で先制を許すなど苦しい投球だった。２回目のリードとなった八回には、２死満塁から投ゴロをはじき（記録は内野安打）、さらには暴投と一人で逆転を許した。すぐに追いついてもらい、「九回はこれで負けては悔いが残ると気合を入れて投げた。次は最初から抑えたい」。
ベンチがたじたじとなったのは、夏の選手権優勝２回を誇る伝統校の方だった。
試合前、習志野の小林監督は「相手はレベルの高い近畿の代表。２１世紀枠の意識はない。気を引き締めて戦いたい」と話した。金子－杉中のバッテリーを中心とした堅守と機動力は「要警戒」と感じ取っていたのだ。
思いは的中した。彦根東は四回２死から甲津、前川の連続二塁打で創部１１５年にして初の甲子園得点。勢いづかないはずがない。習志野打線はエース金子に五回まで１安打に抑えられ、体調不良による降板を引き継いだ今井、大沢もコースを丁寧に突く粘りの投球をみせた。
小林監督の「思い切り振っていけ」の指示に打線が応えたのは六回に入ってから。本山の三塁打を皮切りに犠飛と内野安打で逆転。再逆転された八回には「無心で振りぬいた」と話す福田のソロ本塁打で同点とし、九回２死二、三塁から高橋慧の右前へのライナー性の打球を背に三塁走者の佐藤がサヨナラのホームを駆け抜け、熱戦に終止符を打った。
突き放しても食らいつき、１点を阻止する全力プレー。彦根東が見せた１球への集中力、１点への執念は「相手の気迫に負けないようおのおの準備して試合に臨め、と監督に言われていた。相手を見習って１球集中でした」（福田）という古豪に引き継がれた。
【海老名富夫】
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以上、毎日新聞より引用。
２２日雨天中止につき１日ずつ日程が順延。
優勝候補だった慶応をはじめ、国士舘・高崎商・前橋商・下妻二など関東勢が
軒並み敗退。早実が天理を４－３とサヨナラ勝ちしていたので、
習志野も苦戦のすえのサヨナラ勝ちでホッとしています。
次の試合（２回戦）は第８日（２９日）第３試合で利府と対戦します。
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