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2011/03/18

今季のプロ野球開幕に対するコミッショナー、パ・セ両リーグ、選手会見解まとめ

*当エントリーは2部構成になっており、こちらへつづく。
パ・リーグ4・12開幕繰り延べ、セ・リーグ3・25予定通り開幕に対する
NPBコミッショナー、パ・セ両リーグ、選手会見解をまとめましたが、
誰がまっとうな主張をしているかは、プロ野球ファンならおのずとわかることでしょう。
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ファンの皆様へ
被災者の前代未聞の苦境に思いを馳せない、心を揺さぶられない日本人等おりません。物心両面でできるだけの支援をしたいと皆思っています。実際行動に移している人も沢山おられるでしょう。
日本の未曾有の困難を克服し、復興を軌道に乗せるための責務を一人ひとりの国民が負っていると思います。被災者を直接救助する人の働きにはめざましいものがありますが、その人達を助ける人達が必要であり、さらにそれを可能にする人やシステムが要ります。そうしないと国が回りません。日本全体が沈滞化してしまいます。会社員なら通勤、その他に多大の不便があっても頑張ってそれぞれのプロフェッショナリズムを発揮しています。そういう状況のなかで、プロ野球の果たすべき役割は何なのでしょうか。プロ野球には何ができるのか、プロ野球は何をすべきなのでしょうか。被災地が復興することを祈り、復興にメドがつくまで、公式戦を行わず、練習だけを行い、ただじっと待っているだけでいいのでしょうか。私は、私たちプロ野球界、球団、プロ野球を職業とするプロ野球選手にとっては、むしろ、この困難な状況においてこそ、気力を振り絞って、真剣勝負をお見せすることこそが、プロ野球に期待される社会的責務であり、そこでプロフェッショナリズムを発揮することによって、被災者、被災地そして日本のために貢献できるのではないかと考えます。
私は、地震発生後から今日まで、プロ野球の果たすべき役割について、私なりに熟考を重ねてきました。被災地の状況、電力供給問題などが未確定のまま、いつ開幕するということを発表してよいものかどうか、悩みもしました。プロ野球界のみならず、多方面の方々から貴重なご意見を拝聴いたしました。 12球団の現状を踏まえた上で、文化的公共財としての日本のプロ野球が果たしてきた歴史的な役割を考えると、苦しいときにこそ、必死でプレーする姿勢をお見せすることこそがプロ野球界に求められている使命であり、責務ではないかと確信するに至りました。
所謂、「風評」もあって、外国資本が日本から逃避したり、居住外国人が日本の西部、南部へ転出したりする事例が続き、株価も下落していると承知しております。こうした動きが又、海外にも増幅して伝えられ、東京が日本全土が極めて不安な状態であるとの過大で、誤った認識を与え、その結果、日本全体が更に沈滞するという負の連鎖を招きかねません。
こういう状況においてこそ、野球の出番があるのであり、プロ野球は被災地の人々にできる限りの勇気を届け、日本国全体に夢と希望を伝え、海外に対しても「日本は野球がやれる位落ち着いているではないか」「日本全体にはまだまだ底力があるではないか」との冷静で正確な事実認識を持っていただくための発信を行う役割を担うべきものであると、私は思います。プロ野球は、プロ野球の世界のためだけのものではありません。それは、日本国及び日本社会と共にあるべきものです。
球場にご来場いただきますファンの皆様にも義援金活動などのご協力をお願いすることがあるかと思います。また、通常に比べご不便をお掛けすることがあるかもしれません。その際にはぜひ、ご理解・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー 加藤良三
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東日本大震災によるパ・リーグ年度選手権試合対応について
パシフィック野球連盟 理事会

このたびの東日本大震災により、尊い生命を失われた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
また、全力を挙げて復旧作業に携われている皆様に深く敬意を表しますとともに、被災地域の一日も早い復興を心から願っております。
現在、東日本大震災による極めて広範囲に及ぶ深刻な被害の状況が明らかになりつつあり、国全体が被害に遭われた方々の救出や被害地域における食料・燃料・交通・電力・ガス等のライフラインの確保に全力を挙げて取り組むべき非常事態であると考えられます。
重ねて、福島の原子力発電所も日本の歴史上初めての重大な被害を発生させるとともに、東北地方のみならず関東地方においても計画停電が実施され、東北・関東地域に居住される皆様に大きな影響が生じています。 パシフィック野球連盟は、同連盟臨時理事会におきまして、東北楽天ゴールデンイーグルスが東北地方の宮城県をフランチャイズとすること及び上記非常事態や大きな影響などに鑑み、2011年3月25日に開幕を予定した2011年パ・リーグ年度選手権試合(レギュラーシーズン)開幕を延期し、2011年4月12日を開幕日とすることを決定するとともに実行委員会において承認を得ました。
3月25日から4月11日まで予定していたパシフィック・リーグの年度連盟選手権試合開催につきましてはすべて延期とさせていただきます。
パシフィック・リーグの開幕を楽しみにされておられたファンの皆様、既に入場券を購入されました皆様、パシフィック・リーグ及び各球団を応援・協賛いただいているスポンサーの皆様はじめ各関係者の皆様に、深くお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解を賜りたくお願い申し上げます。
パシフィック・リーグ及び各球団は、年度連盟選手権試合開幕後は、監督、コーチ、選手ともども被災者の皆様、被災地域の皆様、国民の皆様の励ましになるようにリーグをあげて全力でプレーを尽くす所存です。
最後に、パシフィック・リーグ及び所属6球団は、東日本大震災により被害を受けられました皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心から願っております。
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被災地の皆様、ファンの皆様へ
3月11日に発生しました東北・関東大震災に関しましては、多くの尊い命が失われましたことに心より哀悼の意を捧げますとともに、被災地・被災者の皆様およびその家族の方々に謹んでお見舞い申し上げます。
被災地では今、必死の救助活動が続き、復興に向けて努力が始まろうとしています。国民の一人である我々プロ野球人は、持てる力を一つに結集し、この未曾有の大災害に立ち向かい、被災者の皆様の支援に全力を挙げる決意を固めています。
セントラル・リーグ6球団は、観客、選手の安全確保を最優先し、実行委員会の決定に沿って、3月25日の開幕に向けて準備を整えていきます。今季の試合はすべて復興を後押しする支援試合といたします。開催にあたっては原発問題、消費電力問題を含めて、政府、監督官庁などの指示に全面的に従っていきます。
2011年9月11日の米国同時多発テロの後、メジャーリーグが試合を再開するにあたって、セリグ・コミッショナーは次のような談話を発表しました。
「野球は小さいけれど、人々が悲しむとき、連帯するとき、特別な役割を果たすことができる。米国そのものに似て、野球は人々を鼓舞する力がある」
私たちもまた、国民の復興の精神と野球の力を信じています。私たちはあらゆる工夫と努力を重ねて野球を続け、選手の真剣なプレーをお見せしながら復興を全力で支援したいと思います。
セントラル野球連盟(以下6球団連名)
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セ・リーグ3月25日開幕決定についての見解
日本プロ野球選手会 会長 新井貴浩

昨日、NPBがセ・リーグの3月25日開幕を決定したことにつきまして、本日、12球団選手会の意見集約を行いました。
その結果として、選手会の総意としてあらためて、3月25日のセ・リーグ開幕を延期すべきであることを要望いたします。
理由は、今回の未曾有の災害が未だ被害状況全容の把握段階にあることだけでなく、福島県の原子力発電所の災害が進行中であること、特に、東日本で国民的な節電運動が行われている電力事情であるこの時期に一部の球場では5000世帯にあたる電力を消費するというナイター試合を開幕することに大きな疑問を感じるからです。
選手会の要望としては、第一には開幕の延期ですが、上記の理由に鑑み、仮に開幕を強行する場合についても、最低限ナイターの実施については再考し、電力事情や安全面も配慮するデーゲームでの開催等の方法を検討するべきであると考えています。
なお、万一、要望が理解されない場合について、選手たちの間では、開幕する試合に協力するべきでないという意見が多数聞かれました。そのような意味で、上記の要望が全く聞き入れられないという場合には、開幕に協力するかどうかについて、選手会としての意思決定をするための議論を進めなければならないことにもなりかねません。
選手会としては、本来であればNPBとともに一致団結し、いまプロ野球が何をすべきかを共有して、社会に貢献しなければならないこの時期に、要らぬ対立をしたいとは全く思っておりません。選手会も、一日も早く、被災者や社会を勇気づけるために試合をしたいという気持ちは同じです。そのような意味で、NPBにおいても、上記のような点を再考いただけると信じたいと思っております。
開幕発表後は、選手だけでなく、ファンや各省庁から懸念の声も寄せられています。NPBにはこの状況を踏まえた英断をぜひ期待したいと思います。
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